NYダウ下落、1897年以来の14連騰はならず
ニューヨーク(CNN) 27日の米ニューヨーク株式市場でダウ工業株平均が下落し、13営業日連続で続いていた値上がりに終止符が打たれた。
主要企業でつくるダウ平均は一時14連騰をうかがう流れだったが、237ポイント下落した。14連騰なら1897年5月以来最長の連騰記録だった。
ダウ平均の終値が27、28日と続伸すれば15連騰となり、過去最長の連騰記録となるところだった。
ただ、27日に連騰が途切れる前にダウ平均は歴史的な水準に到達。26日には1987年以来の13連騰を記録し、昨年2月以降で最高値を付けた。
年初来の上昇率は6%。インフレ関連のデータが予想より冷え込んだことから、投資家の間で経済のソフトランディング(軟着陸)や景気後退の回避に楽観的な見方が強まり、ダウ平均はここ数週間値上がりしている。
これがきっかけとなり、景気動向に敏感な企業の循環株を買う動きに拍車がかかった。
さらに力強い企業業績や、ハイテク銘柄に対する投資家の楽観的な見方もあり、今年の株価は上昇基調にある。ハイテク株中心のナスダックは27日、米メタ・プラットフォームズの予想を上回る好調な四半期決算が追い風となり一時上昇したものの、その後下落した。
より幅広い銘柄を含むS&P500指数は同日、0.6%下げた。