ロシア戦闘機が閃光弾発射し米軍無人機が損傷、シリア上空

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シリア上空で米軍のドローンに迫るロシア軍戦闘機を捉えた映像の静止画像/From US Air Force

シリア上空で米軍のドローンに迫るロシア軍戦闘機を捉えた映像の静止画像/From US Air Force

(CNN) 米空軍は27日までに、中東シリア上空でロシア軍戦闘機が米軍のドローン(無人機)に対し「危険な接近飛行」を行ってミサイル攻撃の回避などに用いる閃光(せんこう)弾を発射し、ドローンのプロペラが大きな損傷を受けたと報告した。

操作要員がドローンの飛行を制御し、基地へ帰還させたとした。

このドローンは「MQ9リーパー」で過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦の任務に就いていた。ロシア軍のスホイ35型戦闘機が数メートルの距離まで近づき、閃光弾をドローンの前で放ったという。

ドローンは同戦闘機が背後から接近してくる様子の映像を撮影。近くで閃光弾を発射する場面もとらえていた。

シリア上空でのロシア軍戦闘機と米軍ドローンの遭遇は増加しつつある。ロシアはシリアのアサド政権に肩入れしている。

今月5日にはロシア軍戦闘機3機が米軍ドローン3機の飛行を妨害し、前方でパラシュート型閃光弾を落としたためこれをかわす飛行を強いられてもいた。翌日と翌々日、さらに同月14日にも閃光弾発射や至近距離での通過などの妨害行動が起きていた。

米軍制服組トップのミリー米統合参謀本部議長は先週、分析担当要員がロシア軍戦闘機によるこれらの威嚇的な飛行の増加の背景要因を調べていると説明。米政府当局者によると、この種の行動の一部は長くて2時間続いていたという。

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