危機に瀕するオリーブオイル業界、南欧の猛暑と干ばつで苦境に
猛暑の影響は4月から相次ぐ熱波に見舞われているスペインだけでなく、イタリアやギリシャなど他のオリーブオイル生産国にも及んでいる。
被害の全容は10~11月の収穫期後まで分からないが、欧州のオリーブオイル生産量は70万トン、割合にして3割あまり落ち込む可能性があると、ホランド氏は指摘する。
ザンレ氏によると、オリーブオイルの量販価格は昨年同期比の2倍に高騰しており、次の収穫が落ち込むのも確実だという。
「一息つけそうな兆しは全く見えない」「業界は危機を迎えている」(ザンレ氏)
国際オリーブ協会は「危機」との表現こそ使わなかったものの、広報担当者は「気候変動の結果、私たちは複雑な状況に直面している」と指摘した。世界のオリーブオイル生産は22年10月~23年9月に2割減少すると見込まれるという。
これが消費者にどの程度影響を与えるのかは不透明だ。価格が上昇する中、「消費者が引き続きこの価格でオリーブオイルを買うのか、それとも(他の油に)切り替えるのか」(ホランド氏)が大きな問題になる。
もちろん、猛暑が食料に及ぼす影響はもっと幅広い。ホランド氏は「オリーブオイルだけでなく、様々な作物への影響が懸念される段階に入りつつある」と語る。