サンタにお願い、今年はゲーム内通貨とゲームのサブスク? 米
(CNN) 6歳と10歳の男の子をもつ母親のニコル・ランドルさんは、人気ゲーム「ロブロックス」のゲーム内通貨「ロバックス」に関する情報をフェイスブックの子育てグループに投稿した。大手スーパーのターゲットで、ロバックスの40%引きセールを実施中という情報だった。
その直後から、近くの店まで走って大量のカードを買ったという親や、通販サイトで大急ぎで確保したという親から200件近いコメントが書き込まれた。
「子どもたちが(クリスマスに)開いて一番喜ぶのはこれになりそう」と語るランドールさん自身も、100ドルのロバックスのカードを2枚購入した。「いつもダメと言っているので、すごく驚くはず。一番欲しがっていて、ねだっていたのは20ドルだったから」
ランドルさんの子どもと同じように、今年のクリスマスはロブロックスのロバックスや「フォートナイト」の「Vバックス」のような仮想通貨を欲しがる子どもが多数を占める。ロブロックスは11月、1日の平均ユーザー数が前年同期より20%増の7020万人になったと発表した。競合するフォートナイトやミネアクラフトも同様に、子どもや10代のユーザーが増えている。
エンターテインメントソフトウェア協会の最近の調査では、10~17歳の女子の59%、男子は86%がゲーム関連のクリスマスプレゼントが欲しいと回答した。内訳は、ゲームのサブスクリプション(39%)、ゲーム機(38%)、ゲーム用アクセサリー(32%)、ゲーム内通貨(29%)の順で、物理的なゲーム(22%)を上回った。
ロブロックスのようなゲーム内では独自の経済が築かれていて、子どもたちはアバターのための衣類やアクセサリー、新しいコンテンツや機能といった仮想アイテムに出費するだけでなく、そうしたアイテムを制作して売ることもできる。
ゲームのサブスクリプションも人気上昇が続く。米マイクロソフトのXボックスやソニーのプレイステーションは、月額料金でゲームライブラリーを利用できるサービスを展開。米グーグルや米アップルは、専用のゲーム機がなくてもプレーできるクラウドゲームサービスを提供している。
一方で、今年のホリデーシーズンは景気低迷の影響で玩具の売り上げは減少する見通しだ。全米小売業界団体によると、11月24日~27日の感謝祭とブラックフライデーの5日間で買い物をしたという人は約2億40万人で米国の人口の60%を超え、過去最高だった昨年の1億9670万人を上回った。
一方でシーズン伝統のプレゼントや装飾、食事に費やす額は減少した。消費者がプレゼントに費やした額は平均約227ドルで、2019年の平均361ドルを大幅に下回った。