ソニー、印メディア企業との統合交渉打ち切り
ニューデリー(CNN) ソニーグループは22日、インドの子会社が、現地のメディア大手ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズとの間で進めてきた統合に向けた交渉を打ち切ると明らかにした。
交渉は約2年前に始まった。インドで100億ドル(約1兆4800億円)規模のメディア企業が誕生し、ネットフリックスやアマゾンといった配信サービスの世界大手と対抗できるようになるとみられていた。
ソニーは声明で、統合完了に向けた条件が満たされなかったと述べた。今回の合併交渉の終了が業績に重要な影響を与えることはないとしている。
合意に至らなかった条件については明らかにしなかった。メディアの報道によれば、両社の間で、誰が統合後の企業を率いるかについて対立があった。
ロイター通信によれば、ジー側はプニット・ゴエンカCEO(最高経営責任者)が新会社を率いることを提案していたが、ソニー側は同氏がインドの規制当局の調査を受けていることから反対していた。
ジーは、交渉打ち切りの通知を受け取ったと明らかにした。可能な全ての選択肢を評価しているという。
インドでのメディア事業をめぐっては、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーとインドのリライアンス・インダストリーズが事業統合に向けた協議を行っている。