ボーイング製737MAX9、運航再開 アラスカ航空幹部がドアプラグ隣の座席に
(CNN) 米ボーイング製の737MAX9型機が26日午後、運航を再開した。アラスカ航空1146便が午後3時51分(米東部時間午後6時51分)前後、シアトルを出発してサンディエゴへ向かった。
同型機が実用飛行を行うのは、米連邦航空局(FAA)が3週間前に運航停止を命じて以降初めて。同型機を巡っては今月上旬、アラスカ航空の運航する機体が米オレゴン州の空港を離陸した直後に胴体側面のドアプラグが吹き飛ぶ事故を起こし、緊急着陸を強いられていた。
26日のフライトには、アラスカ航空のコンスタンス・フォンミューレン最高執行責任者(COO)が搭乗。ドアプラグの隣の座席に座った同氏は、CNNの取材に答え、機体に全幅の信頼を置いていると語った。
別の乗客の女性は、搭乗するのが737MAX9型機だと事前に把握してはいなかったと説明。ゲートを通過後、取材陣がいるのを見て気が付いたと話した。
最初は不安を感じたが、事故後に多くの検査を受けてきたことを考えれば、むしろ最も安全な機体かもしれないと、思い直したという。
737MAX9型機を運航するアラスカ航空とユナイテッド航空は運航停止以降、1日数百便のキャンセルを余儀なくされてきた。両社が提供したデータを基に、FAAとボーイングは安全な飛行に向けた検査手順を見直している。
FAAが24日に指針を発表した直後から、航空会社側は実際の検査に着手していた。
アラスカ航空は、737MAX9型機を26日に3便運航する予定になっている。ユナイテッド航空は28日に、事故後最初の同型機を運航予定。
アラスカ航空のベン・ミニクッチ最高経営責任者(CEO)は25日、乗客によるMAX9型機離れは懸念していないと述べていた。