英銀バークレイズの約20支店に破壊行為 親パレスチナ団体

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赤い塗料による破壊行為を受けたロンドンのバークレイズの支店/Guy Smallman/Getty Images

赤い塗料による破壊行為を受けたロンドンのバークレイズの支店/Guy Smallman/Getty Images

ロンドン(CNN) 英金融大手バークレイズは10日、ロンドン市内など約20カ所の支店が、親パレスチナと環境保護を掲げた団体による破壊行為の被害を受けたことを明らかにした。

親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」は同日の声明で、バークレイに対してイスラエルの武器取引と化石燃料業界から資金を引き揚げるよう求めるのが目的だと述べた。

ロンドンなどの支店で窓が割られたり、赤いスプレー塗料が吹きつけられたりした。英北部スコットランドのエジンバラでは、支店の窓へパレスチナ自治区ガザ地区で死亡した住民らの名前を書いた石が投げ込まれたという。

同団体は、バークレイズへの不満が新たな急進派の登場につながったと主張し、同社のビジネスモデルからこうした投資が完全に排除されるまで抗議行動を続けると表明した。

新興の環境団体「シャット・ザ・システム」も10日、X(旧ツイッター)に標的となった支店の写真を投稿し、パレスチナ・アクションとともに「急進的な直接行動」に出たと宣言した。

ロンドン市警によると、同市内にある支店での破壊行為に関連して3人の男が逮捕された。

バークレイズに対しては、イスラエル軍とつながりを持つ企業に数十億ドルを投資しているとして、複数の親パレスチナ団体が抗議行動を呼び掛けてきた。

一方、バークレイズの報道担当者はCNNとのインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)とその同盟国に防衛関連製品を供給する米英、欧州の企業に「重要な金融サービス」を提供していると語り、直接の投資はしていないと強調した。

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