夏の定番、ビーチサンダルに潜む危険性 米専門家が指摘
ロサンゼルスにあるシーダーズ・サイナイ・メディカルセンターの足専門医ノレーン・オズウェル氏は、靴は足の曲がる部分が柔軟であるべきだと語る。
しかし、大半のビーチサンダルは底が全体的に柔らかく、また一部のおしゃれなサンダルは底が堅くて全く曲がらないという。
またビーチサンダルは、すでに足が危険な状態にある人にとっては特に有害とオズウェル氏は指摘する。
例えば、糖尿病患者の足は血行が悪く、感覚も乏しいため、ビーチサンダルを履くと足の負傷だけでなく感染のリスクも伴う。また平衡感覚に障害のある人は、安定性に欠けるゴム状のビーチサンダルを安心して履けないかもしれない。
さらに肥満の人が構造化されていない靴を履くと、重い体重を支えている足にさらなる負担をかけることになる。
しかしオズウェル氏も、ビーチサンダルが役立つケースがあることは認めている。例えば、スポーツクラブや市営プールのロッカールームでは、ビーチサンダルを履くことにより、菌やウイルスから足を守ることができる。また砂浜の砂が熱すぎて裸足では歩けない場合もビーチサンダルは重宝する。