NASA宇宙センターで恐竜の足跡発見か 1億年前のノドサウルス
(CNN) 米首都ワシントン郊外にある航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターで、およそ1億1000万年前に生息していた草食恐竜「ノドサウルス」の足跡とみられる痕跡が見つかった。
足跡は幅約30センチで、同センター敷地内にある歩道の近くで恐竜研究家のレイ・スタンフォード氏(74)が発見した。同氏によると、体長4.6メートルほどのノドサウルスの右後ろ足の跡が、深い泥の中に残っていたとみられる。かかと部分が持ち上がっている形状から、この恐竜ができる限りの速さで走っていたことがうかがえるという。
ノドサウルスは白亜紀初期に生息していた恐竜で、頭部や背中が大小のこぶに覆われている。スタンフォード氏は同センターに勤務する妻と一緒に昼食を取ることがあり、数年前に白亜紀初期のものと思われる痕跡を発見。今年6月の昼食後、再びその場所を調べたところ、ノドサウルスの足跡が見つかった。
同センターは古生物学者による調査を行って恐竜の足跡であることを確認する方針。しかしスタンフォード氏はこれまで恐竜の足跡を1000個あまりも見つけてきたベテランで、ジョンズホプキンズ大学の専門家も間違いないと請け合っているという。スタンフォード氏は「(足跡が)これ1つだけのはずはない。もっとたくさんあるはず」と話している。
ゴダード宇宙飛行センターでは職員7000人あまりが天体物理学や惑星科学などの研究に取り組んでいる。新発見が大好きな職員たちは、恐竜の話題でもちきりだという。