ロケットエンジン飛行に成功、宇宙旅行へ前進 英ヴァージン

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ロケットエンジンの試験飛行に成功 ヴァージン・ギャラクティック社

(CNN) 宇宙観光旅行を企画しているヴァージン・ギャラクティック社は29日、米カリフォルニア州のモハベ砂漠上空で、宇宙旅客機「スペースシップ2」をロケットエンジンで飛行させる初の実験を行い成功させた。民間宇宙船での宇宙旅行の実現に向け、また一歩前進した。

ヴァージン社の発表によると、スペースシップ2は離陸から約45分後に輸送機の「ホワイトナイト2」から切り離され、ロケットエンジンを噴射して高度約5万6000フィート(約17キロ)に到達。16秒間のエンジン燃焼で音速を突破した。

ロケット噴射による飛行は10分あまり継続され、全体の飛行時間は約1時間だった。

今回は宇宙空間には到達しなかったが、飛行実験は年内を通じて行い、年内には宇宙に到達させる計画。

英ヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソン氏はモハベ砂漠で実験を見守り、「今回初めてシステムの主要部分の実証ができた。年末までの宇宙飛行という目標が現実に近付いた」とコメントしている。

宇宙旅行に参加する乗客は数分間の無重力状態が体験できる。旅行代金は20万ドル(約2000万円)。これまでに500人以上が申し込みを済ませているという。

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