高級レストランの赤ん坊連れは断るべき? 米で論議白熱
(HLNtv.com) 高級レストランは泣く子を連れた客の来店を断るべきなのか――。米シカゴの有名シェフの投稿をきっかけに、インターネット上でそんな論議が白熱している。
きっかけは、ミシュランで3つ星を獲得したアリニア・レストランのオーナーシェフ、グラン・アケッツ氏のツイッターへの投稿だった。
アケッツ氏は、客が連れて来た8カ月の乳児が泣き叫んで食事中の客たちが激怒した出来事を紹介し、「子どもは断るべきか。食事中の客たちを泣き声にさらしておくべきか。劇場やコンサートにも幼児を連れて行くのか。言いたくはないけれど・・・」と書き込んだ。
ツイッターは直後から、「あいつらが憎らしくないのか?」といった感情的な投稿や、「高級レストランは子どもたちから逃れるための場所」などの反響であふれた。
論議はインターネットや各種メディアに広がった。子育てについてのブログを執筆しているナディア・ジョーンズ氏は「私なら8カ月や8歳の子どもをアリニアのような高級レストランには連れていかない。でも、赤ちゃんや子どもを禁止すべきだとは思わない。禁止すべきは、そうした状況で判断力や常識をはたらかせる術を知らない親の方だ」と指摘した。
さらに「もし子どもを連れて行くのなら、むずかった場合は外に出て、ほかの客たちが食事を楽しめるようにすべき。これは大衆レストランにも、高級レストランにも当てはまる」としている。
アケッツ氏はテレビ番組に出演し、赤ん坊の泣き声は調理場にいても聞こえたと振り返り、今でもこれは難しい問題だと告白。「お客様にはぜひ来店してもらいたいと思っている。しかし、あの晩アリニアに来てくれたほかの80人のことも考えなければならない」と話した。