匿名富豪が街中に現金隠して「善意のゲーム」 米
サンフランシスコ(CNN) 米カリフォルニア州の富豪がサンフランシスコの街を舞台に、100ドル(約1万円)札などを公共の場に隠してヒントをツイートする「宝探しゲーム」を始めた。「人々を笑顔にしたい」という善意の試みが話題を呼んでいる。
同市内では23日以降、100ドル札や封筒入りの20ドル札数枚があちこちで見つかっている。1日当たりの総額は1000ドルほど。「Hidden Cash(隠された現金)」と題したツイッターの専用ページには、「宝」を捜し当てた市民らの笑顔の写真や現金の使い道が掲載されている。
匿名の人物は不動産投資家で、米国内で上位1%の富裕層に入るという。CNNとの電話インタビューで語ったところによると、最近数千万円単位の利益につながる契約が成立したのを機に、富を社会に還元しようと思い立った。
「組織化された慈善活動ではなく、楽しくて創造的なことがしたかった」「簡単に実行できるのもポイントだ」と話す。
自身について公表しているのは、年齢が35~45歳ということだけ。今のところ、地元放送局で流れた音声インタビューを聞いてピンときた友人たちだけが、彼の正体を知っている。