スタバで他人にコーヒーをおごる 2日間で750人
(CNN) 米フロリダ州セントピーターズバーグにあるスターバックスで20日から、客が自分の後に来店した別の客にコーヒーをおごる行為がブームになり、2日間で750人が他人にコーヒーをおごったという。この行為は「ペイイットフォワード」と呼ばれ話題になっている。
「うれしい驚きだった。誰だっておごってもらえるのはうれしい」とある客はCNNの系列局ベイ・ニュース9に語った。
従業員がベイ・ニュース9に語ったところでは、20日の朝にドライブスルー型の店舗を訪れた60歳代くらいの女性客が、次の車に乗っていた客のコーヒー代を支払っていったのが始まりだったようだ。
ルーシー・ラモーヌさんは20日に2回、この店を訪れた。2回目は息子にも体験させるために来たという。ラモーヌさんはベイ・ニュース9に、朝来たときは57人目だったが、2度目に来たときは297人目になっていたと語る。「みんなが笑顔になる行為だと思う」とラモーヌさんは言う。
一方で、地元に住むブロガーのピーター・ショーシュさんは、「お客は店員から、前の客がコーヒー代を払ってくれたと告げられ、次の人の分を払う気はあるかと聞かれる。こんなものは気前のいい行為ではない。罪だ」とブログに書き込んでいる。ショーシュさんはこの店で特大サイズのモカ・フラペチーノを買ったが、次の人にはおごらなかった。「おごり合いの輪が途切れたのだから、このばかばかしい行為も終わるはずだ」としている。ただ、ショーシュさんはチップとして100ドルをバリスタに渡したとも書いている。
おごり合いの輪には「何度か中断と再開があった」とスターバックスの広報は言う。「もちろん、すべてのお客様が加わるわけではないし、それはそれでまったく構わない」としている。