火星への片道旅行、候補者100人に絞り込み
英ロンドン在住のアリソン・リグビーさん(35)は高校に勤務する実験助手。「先駆者は常に笑い者にされる。それでも私は、ただ家にいて母親を喜ばせているだけでなく、もっと多くの人のためになりたいと願っている」と意気込みを語る。
危険を考えると「もちろん怖い」としながらも、「なぜ火星に死にに行くのかと尋ねられると、誰だっていつかは死ぬけれど、死ぬ前に何をするかが大切だと答えている」と話した。
イングランド在住のクレア・ウィードンさんは27歳の管理職。ありふれた「9時5時」の生活はしたくないという理由で応募した。「歴史に名を残したい。人類の未来を変えたと言えるようになりたい」。
友人や家族は選考に残ったことを喜んでくれたが、ボーイフレンドだけは反対しているという。それでも火星への片道旅行にためらいはない。「電子メールで連絡はできるから、何もかも終わりじゃない」と笑顔を見せた。