1000年前の金貨2000枚、イスラエル沖の海底で発見
金貨の単位は数種類あるが、どれも保存状態は非常に良好だった。最も古いのは9世紀後半、イタリア・シチリア島のパレルモで鋳造された0.25ディナール貨幣だった。紀元1000年前後に北アフリカから中東にかけての広い地域を支配したイスラム教シーア派の帝国、ファーティマ朝の金貨が大半を占めているという。
シャルビット氏によれば、海底に埋もれていた金貨がこの冬の嵐の影響で表面に出てきたと考えられる。考古学者らは現地周辺でさらに調査を進める構えだ。
シャルビット氏は発見者のダイバーたちが金貨を自分たちで持ち帰ろうとせず、ただちに当局へ報告したことに感謝の意を表明。「かれらは模範的な市民たちだ。金を発見しただけでなく、母国とその歴史を愛する金の心を持っている」と称賛した。