自転車は「未来の交通手段」 専用道路の建設計画も
公認タクシーの運転手で作る団体のような反対派は、自転車専用の道路を分離することで自動車用のスペースを奪ってしまい、かえって渋滞につながると主張している。
また、自転車ロビー団体ロンドンサイクリングの側でも、あくまで現存の道路において自転車専用のスペースを拡充していくことが先決だとして、建築事務所の提案する派手な計画に対しては慎重な姿勢を示している。
同団体のキャンペーン部長であるロージー・ダウンズ氏はCNNの取材に答え、「現存する道路網を再設計して自転車のためのスペースを作りだすこと」が狙いだと指摘。「自転車道路を空中や地下に持っていく案は、自転車は魅力的かつ手軽な選択肢であるべきだという原則に真っ向から反するものだ」と付け加えた。
同氏によれば、自転車の最大の魅力は、通学やショッピングなど身近な移動のための手段として活用できること。そのためにも、あくまで現存する道路を安全にして、自転車が利用しやすい環境を整えていくことが重要だとの立場だ。