自転車は「未来の交通手段」 専用道路の建設計画も
(CNN) 最新の自動車技術がニュースの見出しを飾る中、自転車の存在は忘れられがちだ。だが、自転車の基礎的なデザインが定まった19世紀末、自転車は未来の交通手段として脚光を浴びており、米カリフォルニア州では自転車専用の高架道路の建設も進められていた。
自動車の普及によりこの計画は未完のまま頓挫したが、実は今、自転車専用道路を建設する動きが再び各地で広がっている。建設計画の多くは革新的なインフラやテクノロジーを導入して近未来的な様相を呈している。
クリーンで安価で、路上を行く他の交通手段よりもスピーディーなことも多い自転車は、古くて新しい未来の乗り物になれるだろうか。
自転車専用道路を建設する動きが特に目立つのはロンドンだ。ロンドンは人口密度が高く市街が入り組んでいることから、将来的な交通手段として自転車に期待が集まっている。
ロンドンでは現在、9億ポンド(約1700億円)を投じて欧州最大級の自動車専用インフラを建設する計画が進んでいる。「東西サイクルスーパーウエー」と名付けられたプロジェクトだ。ロンドンの東西18マイル(約29キロ)もの距離をつなぐ。