国際便に預けた猫、キャリー破損で行方不明に
アラブ首長国連邦アブダビ(CNN) 米ニューヨークのケネディ国際空港で、アラブ首長国連邦のアブダビから到着した国際便に乗せられていたペットの猫が行方不明になり、飼い主や航空会社が懸命の捜索を続けている。
飼い主の米国人ジェニファー・ステュワートさんは4月1日、夫と共にアブダビ発ニューヨーク行きのエティハド航空便に搭乗し、2歳の愛猫「フィリックス」を荷物として預けた。
同便は14時間の飛行を経てその日夕、ケネディ国際空港に到着。エティハド航空によると、到着後間もなく、同空港内でフィリックスが行方不明になったことに気付いたという。
空港に到着したステュワートさん夫妻は手荷物責任者から、フィリックスが入っていたプラスチック製のキャリーが破損していたと告げられた。キャリーは天井部分に大きな穴が空き、角の部分が崩れ落ちていた。
それから1週間近くたった今も、フィリックスは見つかっていない。ステュワートさんはフィリックスを同便に乗せるために1200ドル(約14万円)を費やしたといい、「猫が生き物ではなく荷物として扱われた」「きちんと配慮してくれると信じていたのに、こんなことになった」と憤る。
エティハド航空の担当者は、空の旅の途中でペットが行方不明になるのは「極めてまれ」なケースで、同航空は昨年だけで200匹以上のペットを輸送したと強調。今回の事故を受けてペット輸送の手順を見直すと表明した。
同航空はフィリックス捜索のために専門家とも契約したと説明している。ステュワートさんは探知犬を提供する地元の非営利団体に助けを求めているほか、港湾当局は野生生物の専門家がフィリックスを無事捕獲するための装置を仕掛けていることを明らかにした。