隠し部屋に謎の王妃埋葬か、ツタンカーメンの墓を内部調査
ただしこの描写は真の墓の所在を隠すためのカムフラージュだと同氏は指摘する。スペインの修復専門家が昨年公表したツタンカーメンの墓の高精細画像を調べた結果、隠された2つの入口の存在をうかがわせる壁の割れ目が見つかったという。
「もし私が正しければ、これはネフェルティティの墓につながる入り口の一部だ。墓はこの壁の向こうにあると思う。この向こうに埋葬室が存在している」(同氏)
この仮説を実証するために、レーダーや赤外線画像装置を使って墓を調べ、岩盤と人工的につくられた壁を区別したい意向だ。
ただ、隠された通路が見つかったとしても、すぐに発掘が始まるとは限らない。エジプトのダマティ考古相は「ツタンカーメンの墓を保護する手段を見付けなければならない」と慎重な姿勢を示した。それでも「もしネフェルティティが見つかれば、ツタンカーメン王よりも重要性は大きい」と期待を寄せる。
埋葬されているのはネフェルティティではなく、ツタンカーメン王の母や、一族の別の人物の可能性もある。もしネフェルティティの埋葬が確認されれば、ツタンカーメン王の墓は以後、ネフェルティティ王妃の墓と呼ばれることになる。