「心臓なし」で555日、臓器提供待ち続けた男性が手術 米
(CNN) 重い心臓疾患のために心臓を摘出され、人工心臓で1年半以上も日常生活を送ってきた米ミシガン州の男性が、5月に移植手術を受けて今週中にも退院できる見通しとなった。
スタン・ラーキンさん(25)は2014年11月に心臓摘出の手術を受けた。今年5月にドナーが現れてミシガン大学病院で移植手術を受けるまでの555日間、背中に背負ったバックパックの中の人工心臓が生命を支え続けた。
バスケットボールをしていて突然倒れ、遺伝性心臓疾患の家族性心筋症と診断されたのは9年前。間もなく弟のドミニクさん(24)も同じ疾患を持つことが分かった。
2人ともやがて心不全に陥り、心原性ショックを発症して2014年に人工心臓を装着された。ドミニクさんは6週間後に心臓移植手術を受けることができた。
一方、ラーキンさんは人工心臓の具合が良く、退院して自宅で過ごすことを許されたという。ミシガン州では初めてのケースだった。
「体内に心臓がない状態で生きられると医師に言われ、機械が自分の心臓になると聞かされた時はショックだった」とラーキンさんは振り返る。