生徒たちとともにアウシュビッツへ、英女性の新史料発見
逮捕前、へイニングさんに対しては再三にわたって英国へ戻るよう勧告がなされていたが、本人は女生徒たちと別れて単身帰国することを断固として拒否。今回、英エジンバラの公文書館で偶然見つかった史料には「自分は職務を継続する」「子どもたちは日差しの降り注ぐ日にも私を必要としている。暗闇の日々ならなおさらそうだ」と、ブダペストに残る強い決意を表明していたことが記録されている。へイニングさんが世話をした女生徒たちには、身寄りのない子どもも多く含まれていた。
また42年に書かれた自筆の遺書には、死をも覚悟したうえで女生徒たちと運命を共にするとの内容がつづられている。
スコットランド教会で国外の伝道に携わる責任者は「ジェーン・へイニング本人の書いた文書が見つかったのは非常に素晴らしい」とコメント。彼女の「英雄的な行為と自己犠牲」をより深く考察する機会になると語った。