中国、宇宙実験室打ち上げ 開発進展で米国内に連携促す声も
(CNN) 中国は15日、宇宙実験室「天宮2号」をゴビ砂漠にある酒泉衛星発射センターから打ち上げ、宇宙ステーションの常駐を目指す計画をさらに1歩推し進めた。
中国国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、天宮2号を搭載したロケット「長征2号FT2」は現地時間の同日午後10時4分、打ち上げに成功。地球から約400キロ離れた軌道に天宮2号を投入する。
10月には有人宇宙船を使って宇宙飛行士2人を天宮2号に送り込む。中国による有人飛行の実施は2013年以来。2人は1カ月間滞在し、医療、物理、生物分野の実験を行う予定。中国にとってはこれまでで最長期間の滞在となる。
天宮2号と先に打ち上げた天宮1号は、2020年以降に打ち上げを予定している重量20トンの常駐型宇宙ステーションの前段となる。
中国の宇宙ステーション打ち上げは、米国率いる国際宇宙ステーションの運用が終了する時期に重なる見通し。そうなれば、常駐の宇宙ステーションを運用する国は中国のみとなる。
欧州の宇宙飛行士はそうした事態を見越して既に中国語を学んでいると言われる。