パリの橋の「愛の南京錠」、競売へ 収益は難民支援に
(CNN) パリ市は8日までに、市内の橋梁の手すりなどにカップルらが「愛の証し」として取り付けていた南京錠を競売に出品し、その収益を難民、移民の救済基金に充てる計画を明らかにした。
市議会幹部らが公表したもので、難民救援活動などに当たる組織に寄付する。来春予定している競売では10万ユーロ(約1220万円)近くの資金調達を期待している。
パリは昨年、飾り付けられた南京錠の重みで橋が破損する恐れがあるとして錠の撤去を決定。南京錠取り付けの名所とされていたセーヌ川に架かるポンデザール橋では一時期、70万個以上の錠が取り付けられていたとされる。
現在は防止策として手すりなどにガラス製のパネルが設けられている。
南京錠の取り付けはイタリアの作家フェデリコ・モッチャが自らのロマンス小説の中に登場させたことがきっかけで欧州内で広まったとされる。