ヒトラーの電話機、競売へ 命令伝達に利用

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ヒトラーがベルリンの地下壕(ごう)司令部で使っていた電話機が競売にかけられる

ヒトラーがベルリンの地下壕(ごう)司令部で使っていた電話機が競売にかけられる

ロンドン(CNN) 米の競売企業は2日までに、ナチス・ドイツのヒトラーがベルリンの地下壕(ごう)司令部で使っていた電話機を米国内で今月催す競売に出品すると発表した。

電話機は旧ドイツ国防軍がヒトラーに贈っていたもので、第2次世界大戦の最後の2年間、大半の命令事項を伝えるために使っていたという。電話機は合成樹脂製で、ジーメンス社が製造。最初は黒色だったが、後に赤色に彩色され、ヒトラーの名前とかぎ十字が記されていた。

米メリーランド州に本拠がある競売商「アレクサンダー・ヒストリカル・オークションズ」は出品目録の中で、「ヒトラーの破壊のモバイル端末」と形容。「世界中で数百万人を死に追いやった恐らくこれまでで最も破壊的な兵器」と表現した。

この電話機は戦争終結から数日後に、英陸軍のモントゴメリー元帥の命を受けてベルリンに入った英軍将校ラルフ・レイナー氏が地下壕を訪れた際に見付けていた。同将校の息子のラナルフ・レイナー氏が1977年、父親の死去に伴い引き取ったという。

ラナルフ氏はCNNの取材に、父親は電話機を「ヒトラーの敗北の壊れた遺品、1種の戦利品と見なしていた」と指摘。「重要な遺物になるとは決して思っていなかった」と述べた。

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