完全まひ患者と意思の疎通を、医療科学の挑戦<3> 技術普及への課題は

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最新技術により、完全まひの患者が治療や介護の決定権を持つようになるとの見方も

最新技術により、完全まひの患者が治療や介護の決定権を持つようになるとの見方も

患者自身が決定権者に

このBCIにより、患者は自分の医療や介護に関する決定権を取り戻せる可能性がある、と語るのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校神経学准教授で、サンフランシスコVAメディカル・センターの勤務神経科医でもあるカルネシュ・ガングリー医師だ。

「今回の最新の研究結果を受け、この非侵襲コミュニケーション技術の可能性が、ロックト・イン症候群患者の介護に重要な影響をもたらすのは間違いない」とガングリー氏は指摘する。ガングリー氏自身は今回の最新の研究には関わっていない。

ガングリー氏は「例えば、医療介護においてはしばしば、患者の同意を得る必要に迫られる」と説明。BCIの技術があれば「患者は自らの自分の治療や介護に関して選択する力を与えられる」と続けた。

連載終わり

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