中国ロケット「長征5号」、打ち上げ失敗 宇宙開発に遅延か
中国・海南省文昌(CNN) 中国の新世代ロケット「長征5号」が2日夜、南部・海南島の文昌にある発射場から打ち上げられたが、失敗に終わった。
長征5号は現地時間の2日午後7時23分に発射されたが、国営新華社通信はその40分後に打ち上げ失敗を報じた。新華社のツイートによると、発射後に異常が見つかり、今後詳しい調査が行われるという。
中国は今年中に月の裏側に探査機を着陸させ、2020年までに火星に到達するといった計画を発表している。また、1~2年後には独自の宇宙ステーションを完成させることを目指す。中国のロケットのうち最大の積載量を誇る長征5号は、これらの計画に使われることになっている。
長征5号はもともと01年に開発計画が発表された。資金面、技術面の問題による停滞を経て、昨年11月に初めて打ち上げ実験が行われ、成功していた。
設計責任者は今回の打ち上げに先立ち、長征5号の技術水準は世界最大の打ち上げ能力を持つとされてきた米国のロケット「デルタ4」に匹敵すると強調していた。