ペットの介護、飼い主の心の健康に重い影響 米研究
その結果、ペットを介護している飼い主の方が健康なペットの飼い主に比べて重いストレスを抱え、うつや不安の症状が深刻で、生活の質も低いことが分かった。
「慢性疾患や回復の見込みのない疾患のペットの介護は明らかに、飼い主にとってのストレスになる。人の介護においてどんなことがストレス軽減の助けになるかに目を向ければ、こうした状況にいる人を助ける方法について多くを学ぶことができるだろう」とスピッツネーゲル氏は話す。
ただ、今回の調査の対象とした飼い主は平均年齢48歳で、社会的地位の比較的高い白人女性が中心だったことから、今後はもっと幅広い層を対象として調査を進める必要があるとしている。
オーウェン氏の母親は昨年、突然亡くなった。自分の遺灰は夫とマギーの遺灰と混ぜて海にまいてほしいという遺言に従って、遺族はサウスカロライナ州沖の大西洋で散骨を行った。
オーウェン氏は、マギーの介護をしていた時の母の様子を振り返り、そうした体験や今回のような論文がきっかけとなって、ペット介護の負担や、そうした負担を軽減する方法に脚光が当たってほしいと話している。