航空史を彩る驚異の試作機、1949~2017年
2002年夏に初飛行が予定されていたが、試作機の発表から2週間後にフェアチャイルド・ドルニエが破産申請し、大口顧客が次々と注文を取り下げた。728JETを生産するための新会社が立ち上げられたが、その取り組みも失敗に終わった。
5.スペースX「BFR」
火星移住という野心的な目標を掲げ、惑星間輸送システム(ITS)の開発計画を発表した米宇宙ベンチャー「スペースX」。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が発表したのは、やや小型だが、それでも十分巨大なITS型設計の新ロケットだ。
このロケットはスペースXの内部関係者の間で「BFR」と呼ばれており、長距離国際線旅客機としての利用も想定されている。
BFRは現在、コンピューターデザインやアニメーションでのみ描かれている段階だが、実現すれば地球上の長距離旅行に革新をもたらす可能性もある。
スペースXはBFRについて、「地球上のどの都市間でも1時間以内に人々を運ぶことが可能になるだろう」としている。