「マネキン・スカイウォーカー」宇宙へ、ブルー・オリジン飛行実験
ニューヨーク(CNNMoney) 米宇宙開発企業ブルー・オリジンは、観光客の代わりに「マネキン・スカイウォーカー」を乗せた宇宙船の打ち上げ実験に成功したと発表した。
マネキン・スカイウォーカーは、人気映画「スター・ウォーズ」に登場するアナキン・スカイウォーカー(後のダース・ベイダー)をもじった名称。ブルー・オリジンが実現する予定の宇宙観光ツアー参加者の代理として、12日に打ち上げられた実験機に搭乗した。
ブルー・オリジン創業者で米アマゾン経営者のジェフ・ベゾス氏は同日夜、ツイッターで飛行実験の成功を発表し、打ち上げの映像を投稿した。
同社のロケット「ニュー・シェパード」の実験はこれで7回目。観光客が乗り込む改装版の「クルー・カプセル」の実験は初めて。今年3月にデザインが披露された同カプセルの窓は、高さ約1メートルと旅客機のほぼ2倍あり、同社は「宇宙で最大の窓」とうたっている。
ブルー・オリジンのボブ・スミスCEOは今年10月の時点で、2019年4月までに第1回目の観光客を宇宙へ送り出せるかもしれないとしていた。
ただし、まだ搭乗券の発売は開始しておらず、値段も発表していない。
ブルー・オリジンは約20年前に創設され、2015年から無人の実験飛行を行っている。
飛行時間は約10分。ロケットを打ち上げてカプセルを切り離し、地球から約100キロの高度に到達。大気圏と宇宙の境界で無重力を体験した後、地球へ戻る。
ロケットは再利用する予定で、地球へ戻るとエンジンを再噴射して軟着陸する。