火星に初の「ヘリコプター」、米NASAが打ち上げを計画

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火星で利用する小型ヘリコプターのイメージ図

火星で利用する小型ヘリコプターのイメージ図

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)はこのほど、火星の大気の中で飛ばす探査用の小型ヘリコプターを打ち上げる計画を明らかにした。すでに発表されている2020年打ち上げ予定の探査機とともに火星へ送り出す。

NASAではこれまで、地上を走行する探査機を送ったり、上空から人工衛星を使ったりして火星を観察してきた。今度は、NASAは薄い大気の中で小型ヘリを飛ばせると実証することを目指している。

こうした航空機の利用が、火星観測に別の視点を与えるかもしれないと期待が寄せられている。

NASAによれば、今回の小型ヘリは、飛行機などの人工の重航空機を地球以外の大気の中で飛ばそうという取り組みとしては初めての挑戦となる。

20年打ち上げの火星探査機は21年2月に火星に到着する見通し。探査機が火星に到着後、小型ヘリの試験飛行を5度にわたって実施する予定。

小型ヘリはソフトボール程度の大きさ。火星探査機は着陸後、小型ヘリを切り離して地上に設置する。

小型ヘリの太陽電池を充電後、NASAのスタッフが地上で飛行試験の準備を行う。火星の大気は薄いため、小型ヘリは飛ぶために2枚のブレードを1分あたり約3000回転させる。これは地球での回転数の10倍となるという。

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