モアイ像が物語るイースター島の知られざる歴史、新説発表
その結果、ほとんどの石器が1カ所の採石場から採取した石でつくられていたことが分かった。「誰もが1種類のみの石を使うためには協力しなければならない。これほど大きな成功の理由は、彼らが協力して働いたことにあった」とシンプソン氏は語る。
この説は、住民が天然資源を使い果たし、互いの抗争によって滅びたというこれまでの説とは矛盾する。
「遠く離れたイースター島は、多くの謎に満ちている。しかし島には昔も今も、多大な交流が存在する」「ラパ・ヌイには今も数千人の人たちがいる。その社会は滅びていない」とシンプソン氏は話している。