ピーナツアレルギー患者に実験的療法、3分の2が少量の摂取可能に
子どもの食品アレルギーに詳しい米マウントサイナイ医科大学のスコット・ジヒャラー医師はこの療法について、「アレルギーが治癒するわけではなく、ピーナツバターサンドイッチが食べられるようになるわけでもない」と解説する。「ただ、意図せず少量のピーナツを食べてしまった場合でも反応が出ないか、それほどひどい反応が起きなくなる可能性がある」
ただし自宅で行えば深刻な反応が出る恐れがあり、「自宅で試すべき療法ではない」と強調した。
ジヒャラー医師によると、エイミューンはピーナツを「医薬品グレード」の製品とすることで、医師や患者が正確な摂取量を把握できるようにした。副用に当たっては、医師の指示に従って毎日必ず決められた通りに服用し、保護者が注意深く見守るなど細心の注意が必要だとしている。
薬の味は苦手だというエリスさんも、試してみて本当に良かったと話し、「これで友達がピーナツバターを食べている時も一緒にいられる」とうれしそうな様子だった。