トランプ氏のイラク電撃訪問、秘密のはずが 英愛好家が専用機を撮影
(CNN) トランプ米大統領によるイラク電撃訪問。「秘密訪問」のはずだったが、インターネット上では、イラクに向かう大統領専用機をとらえた写真が話題になっていた。この写真を撮った英国の航空機愛好家がCNNの取材に応じ、発見時の様子を振り返った。
大統領専用機を発見したのは英イングランド・シェフィールドに住むアラン・メロイさん。朝にキッチンの窓から空を見上げたところ、大きな航跡が見えた。
トランプ氏とメラニア夫人はその6時間ほど前、クリスマスの夜にホワイトハウスを抜け出し、イラクに向かっていた。
メロイさんはCNNの取材に、「家の外に出たところ、航跡がこちらに向かってくるのが見えたため、その端に何があるのか確認しようと思った。ビューファインダーをのぞいてみて、これは撮影すべきだ、普通の旅客機ではないと感じた」と語る。
メロイさんは40年間にわたり趣味で航空機を観測している。今回の機体の特徴的な塗装を目にした時、通常の航空機とは異なることに気付いた。
「通り過ぎた時には本当に驚いた。2機あるVC25型機のひとつだった」とメロイさん。「誰が乗っているのかは見当も付かなかったが、心の中では要人に違いないと思っていた」と語る。
VC25はボーイング747―200型機を改造した機材で、米大統領の移動に使われる。世界に2機しか存在せず、交代で大統領専用機「エアフォースワン」の役割を担っている。
メロイさんは機体を写真に撮影。写真共有サービス「Flickr(フリッカー)」に投稿したところネット上で話題となり、ツイッターでは間もなく、トランプ氏がアフガニスタンかイラクに向かっているのではないかとの観測が飛び交った。
大統領専用機がバグダッド西郊の空軍基地に秘密裏に着陸したのは、メロイさんによる発見から数時間後のことだった。