ISSで女性だけの船外活動を中止、宇宙服不足で
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は28日までに、国際宇宙ステーション(ISS)で今月29日に予定していた史上初の女性飛行士2人だけによる船外活動を中止すると発表した。
女性に合うMサイズの宇宙服がISSでは1つしか即座に用意出来ないことが原因。NASAによると、実際には1つ以上があるが、ISSの運営行程の維持などを考慮し、宇宙服を船外活動用に再設定するなどよりも宇宙遊泳の担当者を変更した方がより安全で時間がかからないと決断したという。
船外活動をペアで予定していたのは、アン・マクレインさんとクリスティーナ・コックさん。今回の船外活動は計3回予定され、マクレインさんは今月22日に男性の宇宙飛行士と1回目を実施。
マクレインさんとコックさんは29日に共に船外に出て、強力なリチウムイオン電池をISSの太陽電池装置に取り付ける計画だった。コックさんはマクレインさんの代わりに男性の飛行士と組んで作業に当たる予定。
NASAの声明によると、最初の宇宙遊泳でマクレインさんはMサイズの上半身の宇宙服が最適と判断したという。マクレインさんは4月8日の3回目の船外活動でカナダ宇宙庁から派遣された男性飛行士との一緒の作業に臨む。
— Anne McClain (@AstroAnnimal) 2019年3月25日