酒酔いの回数世界一は英国、南米は少ない傾向 30カ国調査
(CNN) 酒を飲んで酔う回数が世界で最も多いのは英国人――。世界30カ国で実施された2019年版の実態調査で、そんな傾向が明らかになった。
この調査は依存症専門の精神科医、アダム・ウィンストック氏が創設した。英国人は飲む量も頻度も多過ぎると同氏は指摘、「アルコールの過剰な摂取に起因する肝臓病やがんの死者は、肥満や精神衛生状態の悪化とともに増えている」「飲み過ぎはその全てを悪化させる。飲む量を減らせば改善する」と話している。
調査では30カ国の12万3814人を対象に、過去1年の間に酒に酔った回数を訪ねた。
その結果、1年間に酔った回数は平均33回で、最も多い英国は51回、続いて米国(50回)、カナダ(48回)、オーストラリア(47回)の順だった
全体では英語圏の国の方が酔う回数が多く、南米は少ない傾向にあった。
チリは平均16回、コロンビアは22回にとどまる。
回答者のおよそ38%は、次の年は飲む量を減らしたいと答えていた。
アルコールの消費量は世界で増加しつつある。医学誌ランセットにこのほど発表された調査によれば、世界の成人1人当たりの年間アルコール消費量は、1990年の約0.7リットルから、2017年には6.5リットルに増えた。
2030年までには7.6リットルに達する予想で、酒を飲む人の割合は同年までに世界の成人の半数に達する見通し(1990年は45%)。月に1回以上暴飲する成人も、1990年の18.5%から23%に増えると予想している。