目の中の不快感、角膜にすみついたダニが原因 米ケンタッキー州
(CNN) 米ケンタッキー州で、電気工事士の男性の目の中にダニが入り込んで角膜の中にすみつく症例が報告された。CNN系列局のWYMTによると、男性は毎日、仕事中に虫よけを使用しているが、「目の中にはスプレーできない」とこぼしている。
被害に遭ったのは電気工事士のクリス・プレーターさん。同州ジョンソン郡で7月に樹木の伐採をしていた時に、ダニが目に入ったという。プレーターさんは当初、目の不快感について、おがくずが入ったためだと思っていたが、目を洗い流しても不快感は消えなかった。
そこで仕方なく眼科医を受診した結果、1匹のシカダニが角膜の中にすみついていると診断された。
医師はプレーターさんの目に麻酔をかけ、ピンセットでダニをつまんで取り出した。ダニはつまみ出される際に、「ポンという小さな音」を立てたとプレーターさんは話している。
プレーターさんは抗生剤とステロイドの目薬を処方された。
ダニが目にすみついた症例は過去にも報告されている。米眼科学会の2011年の報告書には、生きたダニを男性患者の目から取り出した症例が報告されていた。
コネティカット州では、9歳の男の子の耳の中に入り込んで鼓膜から血を吸っていたダニが発見された。医師によると、もし摘出されていなければ、組織がむしばまれて聴覚障害を引き起こす可能性もあった。
ダニといえば、自分のクローンを作成するアジア原産のフタトゲチマダニが米国で繁殖し、近いうちに北米東部の大部分に広がるかもしれないという調査結果も発表されている。