ロシアで見つかった人骨、「ナポレオン直属の将軍」と研究者 DNAが一致
(CNN) 考古学者のチームがロシアで発掘した人骨について、ナポレオンの部下だった将軍のものだとの見方が浮上している。フランスの歴史家らが分析の結果として発表し、ロシアのプーチン大統領も関心を示しているという。
木製のひつぎに入った状態で見つかったこの人骨は今年7月、フランスとロシアの考古学者のチームがモスクワから西へ約400キロに位置するスモレンスクでの発掘作業中に発見した。脚の骨が片方しかなく、年代は200年前のものとみられる。
チームはこの人骨がナポレオンのロシア遠征に加わった部下の1人、シャルルエチエンヌ・ギュダン将軍の遺骨である可能性があるとし、大腿(だいたい)骨と歯の一部をフランスへ持ち帰って調べることにした。発掘を指揮したピエール・マリコフスキ氏がCNNに語ったところによると、マルセイユの研究者がこれらのサンプルとギュダン将軍の母、兄弟、息子のDNAの比較分析を行った結果、100パーセント一致することが分かったという。