仏中首脳、気候変動対策への支持を表明 米がパリ協定離脱も
香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席とフランスのマクロン大統領は6日、北京で、温暖化対策の国際ルール「パリ協定」を支持する協定に共同署名した。米国は前日にパリ協定からの離脱について国連に正式な通達を行っていた。
習主席は署名式典で、両国が気候変動への対応に向けてパリ協定を前進させる決意を共有していると強調した。
両首脳とも米国を直接名指しすることはなかったが、マクロン大統領は、一部の国が「孤立した選択」を行ったと指摘した。マクロン大統領は、一部の国による孤立した選択を遺憾に思うとしながらも、中国や欧州連合(EU)、ロシアなどがパリ協定の取り組みを進めており、世界的な流れを変えることはないだろうとの見方を示した。
2017年の二酸化炭素の排出量でみると、中国が世界1位で2位の米国の2倍以上を排出している。
中国政府は過去数年、気候変動対策の重要性を明言している。習主席も繰り返し環境問題を取り上げている。しかし、1月に発表された研究によれば、汚染物質の取り締まりを行っているものの、メタンの排出量は増加している。