行方不明になった猫、5年ぶりに飼い主と再会 2千キロ離れた施設で保護
(CNN) 米オレゴン州ポートランドで5年前に行方不明になった飼い猫が、およそ2000キロ離れたニューメキシコ州で見つかった。どうやってそこまでたどり着き、今までどうしていたのかは分かっていない。
ビクター・ユーソフさんは5年の間、愛猫「サーシャ」のことを思い続けていた。だが最悪の事態が起きたのかもしれないと思っていたところへ、ニューメキシコ州サンタフェの動物保護施設から電話があった。同施設で保護している6歳の長毛猫が、ユーソフさんの猫ではないかという問い合わせだった。
猫はサンタフェの路上で保護されて同施設に持ち込まれ、マイクロチップをスキャンしたところ、ユーソフさんの登録情報に行き着いた。
「まさかそんなはずはない。システムの不具合に違いない」と思ったユーソフさんだったが、お腹をなでられるのが好きなことや、どんな動物とも仲がいいといった特徴はサーシャと一致していた。ユーソフさんと施設は互いの写真も交換。写っていたのは同じ猫だった。
サーシャは保護施設の職員に連れられて、アメリカン航空の便で19日にポートランドに到着し、5年ぶりにユーソフさんとの再会を果たした。
ユーソフさんがサーシャと出会ったのは6年前。保護施設で見た猫の中でも特に見すぼらしく見えたという。しかし「どこかものすごく引かれるものがあった。僕たちはすごく変なところでつながっていた」と感じ、この猫を引き取ることを決めた。
サーシャはどこへでもユーソフさんに付いてきた。愛犬の散歩にも一緒に出かけるなど「冒険好きでアウトドアが大好きだった」という。そしてある晩、外出したきり帰って来なかった。
5年ぶりに再会を果たした今、ユーソフさんはサーシャを連れて帰って大切にしたいと話している。