大量のソーセージ?、嵐の影響でユムシが海岸を埋め尽くす 米
(CNN) 米カリフォルニア州の海岸にこのほど、「ユムシ」と呼ばれる生き物が大量に打ち上げられる出来事があった。専門家によれば、海岸を襲った強烈な嵐の影響だという。
野生生物愛好家のデービッド・フォードさんが同州ドレークビーチで撮影した写真には、まるで、フランクフルト・ソーセージを満載にした飛行機がハッチを開け放ち、ソーセージを海岸にばらまいたような景色が写っている。
もちろん、これはソーセージではなく、ユムシと呼ばれる生き物だ。生物学者のイバン・パーさんによれば、成体のユムシは地中で暮らすため、今回のような風景は珍しいという。
ユムシはU字形の巣をぬれた砂の下に作って生活をする。ユムシはその形状から、「ペニスフィッシュ」とも呼ばれることがある。巣穴の中では、カニや小魚と一緒に住むこともある。
カリフォルニア州ボデガ湾で見つかったユムシ(資料写真)/© Kate Montana/iNaturalist
粘液性のネットを使って食べ物を取り、生殖も巣穴で行えるため、ユムシにとって地上に出ていく必要はない。大嵐に見舞われるようなことがない限りは。
ドレークビーチは先月末の感謝祭のころに強烈な嵐に見舞われていた。パーさんによれば、この地域では約25ミリの雨が降り、風速約20メートルの突風が吹いており、これがユムシが地表に打ち上げられる要因になった可能性が高いという。