スペースXの有人宇宙船、悪天候で打ち上げ延期に

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スペースXの有人宇宙船打ち上げ、悪天候により延期

ケープカナベラル(CNN) 米当局は27日午後4時17分、米民間宇宙企業スペースXのロケットと宇宙船の打ち上げを悪天候のため延期すると発表した。宇宙船には米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人が乗り込んでおり、約10年ぶりとなる米国本土からの有人宇宙船の打ち上げが行われる予定だった。

NASAの報道官によると、追加の打ち上げ時間枠は30、31両日に設定されている。次回の挑戦は30日午後3時22分に行われる予定。

この日は悪天候のため、午前の時点で打ち上げ中止の確率が50%に達していた。フロリダ州はこのところ豪雨に見舞われており、打ち上げを前に飛行経路で降雨が確認されたほか、午後に入って付近で雷雨が発達したことも懸念材料になった。

打ち上げ後のロケットに問題が生じた場合、スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」はロケットから離脱して、宇宙飛行士を安全な場所に運ぶことができる。ただ、飛行士が安全に着水できるよう、スペースXは大西洋の幅広い海域の天候を注視する必要がある。 

さらに東海岸のロケット打ち上げを管轄する米軍第45宇宙航空団も気象状況の監視を行い、その情報をNASAやスペースXと共有する。

米国ではここ最近、新型コロナウイルス感染症の流行で官民の活動が停止に追い込まれていた。ただしNASAは、国際宇宙ステーション(ISS)に十分な数の米国人飛行士を常駐させるためには、このミッションの実行が必須だと強調している。

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