ペンギンの同性カップル、卵をかえして母親に スペイン
(CNN) スペインの水族館で、ペンギンのメス同士のつがいが卵をかえして母ペンギンになり、子育てに励んでいる。
母ペンギンになったのは、バレンシアにあるオセアノグラフィック水族館のジェンツーペンギン、エレクトラとビオレット。飼育係が別のつがいの間に生まれた卵を、2羽の「養子」として育てさせていた。
エレクトラとビオレットは一緒に小石を集めて巣を作り、この卵が孵化(ふか)して今月、ひなが誕生した。ひなは約75日でひとり立ちできる見通しだという。
同水族館は25羽のジェンツーペンギンを飼育しており、今年の繁殖シーズンはこれまでに、このひなを含めて3羽が誕生している。
ペンギンは一般的にオスとメスが交代で卵を温め、卵は普通、38日で孵化する。
ペンギンの同性のつがいの養子縁組は、同水族館では初めて。しかし動物園の動物でも野生動物でも、同性のつがいは450種以上で成立しているという。
英ロンドンやドイツのベルリン、オーストラリアのシドニーでも、ペンギンの同性のつがいが子どもを育てている。