次期市長はフレンチブル、激戦制し選出 米ケンタッキー州
(CNN) 今回の選挙は接戦だった。米ケンタッキー州ラビットハッシュの市長選。次期市長に選ばれたのは、生後6カ月のフレンチブルドッグ「ウィルバー・ビースト」だった。
同市の大使を務めるボーダーコリーの「レイディ・ストーン」は3日夜、ソーシャルメディアに「今年最も大切な選挙の結果が出ました!」と投稿し、ウィルバーの勝利を発表。残る全候補にも「この歴史的な街並みの保全」への協力に謝意を表した。
現職市長のピットブルテリア「ブリネス・ポールトロ」は2016年の選挙で選ばれ、今回も再選を目指したが、ウィルバーに勝利を譲った。敗北の談話はまだ発表していない。
ウィルバーの飼い主のエイミー・ノランド氏(43)は勝因として、「選挙運動に力を入れ、ソーシャルメディアを駆使してたくさんのイベントを主催した」と分析する。
ウィルバーはまた、心の健康と乳がんの啓発活動のための基盤も勝ち取った。ノランド氏の65歳の母親は乳がんを克服している。
ラビットハッシュはケンタッキー州ブーン郡にあり、ラビットハッシュ歴史協会が維持管理している。犬を市長に選ぶ選挙は1988年から実施されてきた。有権者は市民に限らず、世界中のどこからでも1ドルで投票できる。集まった資金は街の保全に充てられる。
市長選に立候補するためには、飼い主がラビットハッシュから徒歩で1時間以内に住んでいなければならない。
ウィルバーは今回の選挙で投じられた2万2985票(2万2985ドル=約240万円)のうち、過去最多の1万3143票を獲得した。