前澤友作氏、「月旅行」に同行する8人を募集
米テキサス州オースティン(CNN Business) 日本の資産家の前澤友作氏が、月を周回する宇宙旅行に民間人8人を招待することがわかった。前澤氏が2018年に最初に行った発表では6日間にわたる月周回に芸術家のグループを同行させる考えを明らかにしていた。月旅行は2023年に実施される見通し。
前澤氏はまた、当初は歌手やダンサー、画家など伝統的な芸術分野を指していた「芸術家」の定義を拡大することを決めた。自分自身を芸術家とみなせば、あらゆる職種が対象となるという。
前澤氏以外には、決済サービスを提供する企業の最高経営責任者(CEO)ジャレッド・アイザックマン氏もスペースXによる宇宙旅行に民間人の搭乗者を募集している。アイザックマン氏の宇宙旅行はスペースXの宇宙船「クルードラゴン」で軌道を周回する。実施は今年後半を予定しており、宇宙旅行は小児病院のための資金集めを目的としている。
前澤氏が宇宙プロジェクトのために立ち上げたウェブサイト「Dear Moon」には応募のためのリンクがはられている。今月14日まで事前登録を受け付け、1次審査が3月21日に始まる。
主要な応募条件は2つ。宇宙に行くことで人や社会に役立つ自分自身の活動の限界に挑む人物であることと、宇宙旅行中の同乗者の支援に前向きであることが挙げられている。
選ばれた8人は前澤氏と一緒に月周回に参加する。費用は前澤氏が負担するため同乗者は無料で参加できる。そのほか、少なくとも1人は搭乗者が増える見通し。前澤氏によれば、合計で10人から12人が月周回に参加する。