意図的なコロナ再感染、元患者対象に 英オックスフォード大が実験
(CNN) 英オックスフォード大学の研究者チームは18日までに、新型コロナウイルス感染症から回復した人間を対象に意図的な再度の感染を試す実験に着手すると発表した。
実験には1年かけ、再感染するのかあるいは防御のため特定の免疫反応が生じるかを見極める。実験は用意周到な環境を整えて実施するとし、発症の事態をにらんだ治療手段も準備するとした。
今月開始する第1段階の作業では、回復した経験を持つ実験の参加者の半数に症状が出ない状態で新型コロナウイルスに感染させることが可能なウイルスの最少の量の把握に努める。この後、実験へ自主的に加わる64人全員にこの量での感染を試み、免疫反応の有無などを調べるとした。
発症した場合、米製薬大手リジェネロンのモノクローナル抗体治療を施し、他人に感染をうつすリスクがないまで隔離措置を講じるという。
実験を仕切る同大のワクチン専門の博士は声明で、参加者に再感染させた際、免疫系が最初の感染時に厳密にどう反応したのかを知り得るだろうと指摘。また、再感染が起きた正確な時期やどれほどのウイルスにさらされたのかも解明出来るだろうと期待した。