NASA探査機、太陽系最大の衛星「ガニメデ」のクローズアップ写真を初撮影

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クレーターや細長い地質構造などを詳細にとらえた探査機による「ガニメデ」の画像/NASA/JPL-Caltech/SwRI

クレーターや細長い地質構造などを詳細にとらえた探査機による「ガニメデ」の画像/NASA/JPL-Caltech/SwRI

(CNN) 今月7日に太陽系最大の衛星「ガニメデ」に最接近した米航空宇宙局(NASA)の木星探査機ジュノーが、これまでで初となる同衛星のクローズアップ写真を撮影した。

先代の木星探査機ガリレオが2000年5月に接近して以来、20年超ぶりとなるガニメデへのフライバイ(接近通過)で、ジュノーは地表から1038キロの位置で向きを変えて画像を撮影。

米サウスウエスト研究所に所属するジュノー担当の主任調査員、スコット・ボルトン氏は、「今回はここ30年で、この巨大な衛星へ最も接近したことになった」「科学的な知見を引き出すにはしばらく時間がかかるが、それまでわれわれは素直に、この天空の神秘に驚嘆することができる」と述べた。

探査機によるガニメデへの接近は2000年5月以来/NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
探査機によるガニメデへの接近は2000年5月以来/NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS

ガニメデは直径5262.4キロで、惑星の水星よりも大きい。探査機に搭載されているカメラ3台のうち2台を用いて撮影された今回の画像は、クレーターや明暗が際立った地表、またNASAによって断層との関連性が指摘されている、細長さが特徴的な地質構造を信じ難いほど詳細に捉えている。

同探査機は2016年7月以来、木星の衛星の観測に当たっており、今後数日中に、ガニメデへのフライバイの際の画像をさらに送信する予定となっている。NASAによると公式ウェブサイト上で元画像を目にすることができるという。

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