スペースXの補給船打ち上げ、赤ちゃんイカとクマムシが宇宙へ

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実験のため、発光するダンゴイカの赤ちゃん128匹が補給船でISSに送られた/Jamie S. Foster/University of Florida/NASA

実験のため、発光するダンゴイカの赤ちゃん128匹が補給船でISSに送られた/Jamie S. Foster/University of Florida/NASA

(CNN) 米スペースXは現地時間の3日午後1時29分、国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を届ける宇宙船を打ち上げた。補給船の打ち上げは22回目。今回は約3300キロ分の補給物資や実験機材などを搭載し、5日にISSとドッキングする。

同船にはクマムシ5000匹と、発光するダンゴイカの赤ちゃん128匹が乗せられている。

ISSではクマムシが宇宙環境にどの程度耐えられるのかといった実験を行うほか、無重力状態がイカと微生物との共生関係に与える影響を探る意向。

さらに、ポータブル式の超音波診断装置の実験や、仮想現実を使ったロボットアームの遠隔操作、宇宙で腎臓結石がどう形成されるかの分析、口内微生物の研究、圧力に強い綿の生産といった研究も予定している。

ISSでは日々、何百種類もの科学実験が進行中で、宇宙飛行士が観察結果を地上の研究者に報告している。そうした実験は、無重力状態での生活に関する理解を深めたり、地球上で応用できる成果を発見したりする役に立つ。

クマムシは顕微鏡で見るとクマのような姿をしている。水中に生息するごく一般的な生物だが、極端に過酷な環境でも生き延びられる能力で知られる。

今回のクマムシ実験を担うワイオミング大学のトーマス・ブースビー准教授は、「クマムシは乾燥したり凍結したり、沸点を超える温度で加熱したりしても生きていられる。私たちの何千倍もの放射線を浴びても生き続け、酸素が皆無またはほとんどない状態でも数日間から数週間は耐えられる」と解説する。

クマムシが宇宙に送られるのは今回が初めてではない。クマムシを積んだ宇宙船が月面に墜落したこともあり、月でクマムシが生きている可能性もある。

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