12歳少年、チェスのグランドマスターに 史上最年少
(CNN) ハンガリーのブダペストで開かれたチェスの国際大会で、米ニュージャージー州のアビマニュ・ミシュラさん(12)が史上最年少でチェス最高位のグランドマスターの称号を獲得した。
対局が行われた6月30日のミシュラさんの年齢は12歳4カ月と25日。それまでの史上最年少記録保持者だったロシアのセルゲイ・カリヤキンさんがグランドマスターになったのは12歳7カ月の時だった。
チェスのグランドマスターになるためには、大会で高い成績を収めた人に授与されるGMノームを3回獲得することに加え、国際チェス連盟(FIDE)のランキングに基づき2500Eloレーティングを達成する必要がある。
ミシュラさんはブダペストの大会で、グランドマスターのレオン・メンドンカさんを破って3回目のノームを獲得した。2500Eloレーティングは6月の時点で既に突破していた。
ツイッターへの投稿でミシュラさんは、「ついに私を14カ月間押しとどめていた最大の敵(今も続くパンデミック)を打ち破りました。皆さんの愛情と応援に感謝します。ワールドカップが楽しみです」とコメントしている。
ミシュラさんは7歳の時に米チェス連盟最年少のエキスパートになり、9歳で最年少の全米マスターに、10歳9カ月と20日で史上最年少のインターナショナルマスターになった。
Congratulations to 12-year-old Abhimanyu Mishra for setting the new world record! @ChessMishra becomes the youngest grandmaster in history, earning his final norm at the tender age of 12 years, 4 months and 25 days.https://t.co/gZ8AfFEchy
— International Chess Federation (@FIDE_chess) June 30, 2021
: Mishra in 2019, by D. Llada pic.twitter.com/WJ3eEyZq91
カリヤキンさんは2002年にグランドマスターの称号を獲得。史上最年少の記録はこれまで19年間、破られなかった。16年のワールドチャンピオンシップ大会ではマグヌス・カールセンさんに挑戦して敗れている。