道路わきで発見されたカワウソのみなしご、動物園で手厚い保護 米オレゴン州
米オレゴン州ポートランド(KPTV) 米オレゴン州ディアアイランドの道路脇で先月発見されたカワウソのみなしごが、オレゴン動物園で手厚い保護を受けている。
生後10週という雌の子どもカワウソは6月3日に発見され、すぐに手当てを受けるためにポートランド・オーデュボン協会の自然保護センターに収容された。同動物園によるとこのカワウソの母親の行方を突き止めることは出来ず、ノースコースト自然保護リハビリセンターに移送されたが、同州魚類野生生物局の職員が、人になれてしまっているため自然に返すことは出来ないと判断。今月13日に同動物園へと移された。
オレゴン動物園北米部門の責任者であるシェリー・ペティット氏は、「私たちは常にリハビリを施して自然に返すことを望んでいるが、それが今回は不可能なので、喜んで次善の策を彼女に与えたい」と説明。「ここで暮らす他のカワウソたちもまた救助されてきた動物たちで、みなしごたちの保護に関する大きな実績を私たちは持っている」と語った。
体重およそ7ポンド(約3キロ)と推定されるこのカワウソの女児は現在、動物園の獣医療センターでケアを受けている。
動物園側の説明によると、スタッフたちは永住先が見つかるまで、彼女を渓流および湖沼エリアに住んでもらうよう、他のカワウソたちの元に連れていく計画を立てている。
ペティット氏はこの女児について、「彼女は子猫よりも少しだけ大きいが、同じくらい遊び好きだ。すでに泳ぎは上手く、体を乾かす方法も知っている。とてもいい子だ」と説明。「彼女のためのスペースは十分にあり、しばらくの間、喜んで受け入れたい」と話した。