アラスカ沖でシャチが座礁、6時間後に無事海に戻る
(CNN) 米アラスカ州沖のプリンスオブウェールズ島で先週、岩場に座礁したシャチが見つかり、米海洋大気庁(NOAA)が出動した。シャチは潮位が上がった約6時間後に自力で帰還した。
NOAAによると、座礁したシャチは7月29日午前、通りかかった船が最初に見つけた。
船員らはシャチにポンプで海水をかけて表面の乾燥を防ぎ、鳥を追い払ってNOAAと州兵の到着を待った。
この間にシャチは鳴き声を上げ、周囲にほかのシャチも集まってきたという。
午後には満潮とともに海へ帰った。
シャチの体の乾燥を防ぐため水をかける人たち/Courtesy Aroon Melane
カナダの保護団体が種類を特定し、以前追跡していた13歳のシャチと断定した。
NOAAは写真や映像から、シャチにけががあるかどうかを調べている。
同団体が昨年発表した研究によると、北米の西海岸で過去20年に生きたまま座礁したシャチは全て同じ種類に属し、いずれも人の助けを借りるなどして助かっているという。